text:chomonju:s_chomonju355
古今著聞集 馬芸第十四
355 寛治五年五月二十七日二条大路にて放ち飼ひしける馬を取りて・・・
校訂本文
寛治五年五月二十七日、二条大路にて、放ち飼ひしける馬を取りて、移(うつ)しを置きて、競馬六番ありける。殿上人ぞつかうまつりける。東の陣の前より、西の中門に向けてぞ馳せける。主上1)、太鼓を打たせ給ひける。
たはぶれごとなれども、めづらしかりけることなり。
翻刻
寛治五年五月廿七日二条大路にてはなちかひしける 馬を取て移を置て競馬六番ありける殿上人 そつかうまつりける東の陣の前より西の中門にむけ てそ馳ける主上太鼓を打せ給けるたはふれ事な れともめつらしかりける事也/s260r
1)
堀河天皇
text/chomonju/s_chomonju355.txt · 最終更新: 2020/04/30 13:11 by Satoshi Nakagawa