text:chomonju:s_chomonju346
古今著聞集 弓箭第十三
346 寛治八年八月三日滝口大極殿にて賭弓のことありけり・・・
校訂本文
寛治八年八月三日、滝口、大極殿にて賭弓(のりゆみ)のことありけり。前の方は退紅(たいこう)の狩衣をぞ着たりける。後は心にませたりけり。故人等も催しありければ、公清卿等、衣冠にて参りたりけり。
七双果てて、虎皮を懸物(かけもの)にて、一度射させられたりけるに、当たらざりける、本意なかりけることなり。
翻刻
寛治八年八月三日瀧口大極殿にて賭弓事あり けり前の方は退紅の狩衣をそ着たりける後は 心にませたりけり故人等も催ありけれは公清卿等衣 冠にて参たりけり七双はてて虎皮を懸物にて一度 射させられたりけるにあたらさりける本意なかりける事也/s254l
text/chomonju/s_chomonju346.txt · 最終更新: 2020/04/27 16:09 by Satoshi Nakagawa