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text:chomonju:s_chomonju231
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text:chomonju:s_chomonju231 [2020/03/22 12:52] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
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 +[[index.html|古今著聞集]] 管絃歌舞第七
 +====== 231 貞保親王桂川の山荘にて放遊し給ひけるに・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +貞保親王((清和天皇皇子))、桂川の山荘にて放遊し給ひけるに、平調(ひやうでう)に調べて五常楽をなす間、灯火(ともしび)の後ろに、天冠の影、顕現しけり。
 +
 +人々おぢ恐れければ、所現の影、みづからいはく、「われは、唐家の廉承武の霊なり。五常楽の急百反(ぺん)に及ぶ所には、必ず来侍るなり」とて失せにけり。
 +
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  貞保親王桂河の山庄にて放遊し給けるに平調にしらへ
 +  て五常楽をなす間ともし火のうしろに天冠の影顕現し
 +  けり人々おぢ恐れけれは所現の影みつからいはく我は唐家の
 +  廉承武の霊也五常楽急百反におよふ所にはかならす来侍
 +  なりとて失にけり延喜四年十月大井河に行幸ありけるに/s159r
 +
 +http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/159
  
text/chomonju/s_chomonju231.txt · 最終更新: 2020/03/22 12:52 by Satoshi Nakagawa