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text:chomonju:s_chomonju215

古今著聞集 和歌第六

215 同じ大将守山にて狩りせられけるに苺のさかりになりたるを見て・・・

校訂本文

同じ大将1)、守山(もるやま)にて狩りせられけるに、苺のさかりになりたるを見て、供に北条四郎時政2)が候けるが3)、連歌をなんしける、

  もる山のいちごさかしくなりにけり

大将、とりもあへず、

  むばらがいかに嬉しかるらむ

翻刻

同大将もる山にて狩せられけるにいちこのさかりに成たる
をみてともに北条四郎時政かかけるか連哥をなんしける
 もる山のいちこさかしく成にけり
大将とりもあへす
 むはらかいかにうれしかるらむ/s152l

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/152

1)
源頼朝。214参照。
2)
北条時政
3)
「候けるが」は底本「かけるか」。諸本により訂正。
text/chomonju/s_chomonju215.txt · 最終更新: 2020/03/18 13:47 by Satoshi Nakagawa