text:chomonju:s_chomonju211
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text:chomonju:s_chomonju211 [2020/03/17 11:49] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju211 [2020/03/17 12:06] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | 仁和寺の佐(すけ)の法印(成海法印の師なり)、若くて醍醐の桜会(さくらゑ)見物のついでに、寺中巡礼しけるにや、山吹の衣着たる童二人、同じ姿にて、花見て侍りける、いづれもいみじく艶(えむ)に覚えければ、たへかねて歌詠みかけける、 | + | 仁和寺の佐(すけ)の法印(成海法印の師なり)、若くて醍醐の桜会(さくらゑ)見物のついでに、寺中巡礼しけるにや、山吹の衣着たる童二人、同じ姿にて花見て侍りける、いづれもいみじく艶(えむ)に覚えければ、たへかねて歌詠みかけける、 |
山吹の花色衣見てしより井手のかはづのねをのみぞなく | 山吹の花色衣見てしより井手のかはづのねをのみぞなく | ||
行 10: | 行 10: | ||
みづからかく言ひかけて、逃げける袖をとらへて、ちと案じて、すなはち返し侍りける、 | みづからかく言ひかけて、逃げける袖をとらへて、ちと案じて、すなはち返し侍りける、 | ||
- | 山吹の花色衣あまたあれば井手のかはづはたれと鳴くらむ | + | 山吹の花色衣あまたあれば井手のかはづはたれとなくらむ |
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text/chomonju/s_chomonju211.1584413366.txt.gz · 最終更新: 2020/03/17 11:49 by Satoshi Nakagawa