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古今著聞集 和歌第六
205 養和二年春賀茂神主重保また尚歯会を行ひたりけり・・・
校訂本文
養和二年春、賀茂神主重保1)、また尚歯会(しやうしくわい)を行ひたりけり。
七叟、成仲宿禰(八十四)2)・勝命法師(七十一)3)・俊恵法師(七十)・片岡禰宜家能(六十五)・祐盛法師(六十五)・重保(六十四)・敦仲(六十二)4)。勝命法師、仮名序書たりけり。このたびはことなることなかりけるにや。
そもそも七叟の中に僧まじはりたること、おぼつかなし。
翻刻
事也養和二年春賀茂神主重保又尚歯会を行たりけり七 叟成仲宿禰(八十/四)勝命法師(七十/一)俊恵法師(七/十)片岡禰宜家 能(六十/五)祐盛法師(六十/五)重保(六十/四)敦仲(六十/二)勝命法師仮名序 書たりけりこのたひはことなる事なかりけるにや抑七叟の中 に僧ましはりたる事おほつかなし/s148r
text/chomonju/s_chomonju205.txt · 最終更新: 2020/03/16 13:21 by Satoshi Nakagawa