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text:chomonju:s_chomonju090

古今著聞集 公事第四

90 一条院の御時束帯にて殿上の日給にはあふべきよし起請ありけるに・・・

校訂本文

一条院1)の御時、束帯にて殿上の日給(につきふ)にはあふべきよし、起請(きしやう)ありけるに、堀河右大臣2)、殿上にておはしけるが、片足に襪(したうづ)を履きて、身をば殿上の前の立蔀(たてじとみ)に隠して、襪履きたる片足ばかりをさし出だして、蔵人に見せられたりければ、「かやうのこと嘲哢に似たり」とて、起請やぶれにけり。

翻刻

一条院御時束帯にて殿上の日給にはあふへきよし
起請ありけるに堀河右大臣殿上にておはしけるか
片足に襪をはきて身をは殿上のまへの立蔀にかくして/s80r
襪はきたる片足はかりを指出て蔵人にみせられたり
けれはかやうの事嘲哢に似たりとて起請やふれにけり/s80l

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/80

1)
一条天皇
2)
藤原頼宗
text/chomonju/s_chomonju090.txt · 最終更新: 2020/01/30 19:18 by Satoshi Nakagawa