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text:chomonju:s_chomonju048

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text:chomonju:s_chomonju048 [2020/01/13 19:15] (現在)
Satoshi Nakagawa 作成
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 +[[index.html|古今著聞集]] 釈教第二
 +====== 48 千観内供は顕密兼学の人にて公請にも従ひけり・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +千観内供は顕密兼学の人にて、公請(くじやう)にも従ひけり。空也上人の教へによりて遁世したる人なり。
 +
 +阿弥陀和讃を作りて、自他をして唱へしめけるに、夢に人ありて語りけるは、「信心是深。豈非極楽上品之蓮。菩提無量。定期弥勒下生之暁云々。(信心これ深し。豈に極楽上品の蓮(はちす)に非ざらんや。菩提無量なり。定めて弥勒下生の暁を期す。)」。
 +
 +遷化の時、手に願文を握り、口に仏号を唱へて終りにけり。権中納言敦忠((藤原敦忠))言ひけるは、「大師命終の後、『夢の中に必ず生処を示し給へ』と契約しけるに、闍梨入滅していくばくならずして、夢に蓮華の舟に乗りて、昔作れる弥陀讃を唱へて、西へ行きけり」。
 +
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  千観内供は顕密兼学の人にて公請にも従けり空也
 +  上人の教によりて遁世したる人なり阿弥陀和讃を作て
 +  自他をして唱しめけるに夢に人有てかたりけるは信心
 +  是深豈非極楽上品之蓮菩提無量定期弥勒下生
 +  之暁云々遷化のとき手に願文をにきり口に仏号を唱て
 +  おはりにけり権中納言敦忠いひけるは大師命終の後
 +  夢の中に必生処をしめし給へと契約しけるに闍梨
 +  入滅していくはくならすして夢に蓮華の舟に乗て
 +  昔つくれる弥陀讃を唱て西へ行けり/s44r
 +
 +http://​kotenseki.nijl.ac.jp/​biblio/​100190287/​viewer/​44
  


text/chomonju/s_chomonju048.txt · 最終更新: 2020/01/13 19:15 by Satoshi Nakagawa