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text:chomonju:s_chomonju033

古今著聞集 神祇第一

33 仁安三年四月二十一日吉田祭にて侍りけるに・・・

校訂本文

仁安三年四月二十一日、吉田祭1)にて侍りけるに、伊予守信隆朝臣2)、氏人(うぢびと)ながら神事(じんじ)もせで仁王講を行ひけるに3)、御あかしの火、障子に燃え付きて、その家焼けにけり。

大炊御門室町なり。その隣は民部卿光忠卿4)の家なりけり。神事にて侍りければ、火移ら5)ざりけり。恐るべきことなり。

翻刻

仁安三年四月廿一日吉田祭にて侍けるに伊与守信隆
朝臣氏人なから神事もせて仁王講を行けるかり御
あかしの火障子にもえつきて其家焼にけり大炊御門/s28r
室町なりその隣は民部卿光忠卿の家なりけり
神事にて侍りけれは火うつしさりけり恐へき事也/s28l

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/28

1)
吉田神社の祭礼
2)
藤原信隆
3)
「行ひけるに」は底本「行けるかり」。諸本により訂正。
4)
藤原光忠
5)
「移ら」は底本「うつし」。諸本により訂正。


text/chomonju/s_chomonju033.txt · 最終更新: 2020/01/04 22:27 by Satoshi Nakagawa