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rhizome:道行文

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rhizome:道行文 [2014/03/16 04:39] – 外部編集 127.0.0.1rhizome:道行文 [2014/03/18 18:15] (現在) Satoshi Nakagawa
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 **(例)平家物語巻10「海道下」** **(例)平家物語巻10「海道下」**
  
->四宮河原に成ぬれば、は昔延喜第四の王子、蝉丸の、の嵐に心を清し、琵琶をひき給ひ +  四宮河原に成ぬれば、ここは昔延喜第四の王子、蝉丸の、の嵐に心を清し、 
-しに、博雅の三位といひし人、風の吹日も吹ぬ日も、雨の降る夜も降ぬ夜も三年が間歩を運 +  琵琶をひき給ひしに、博雅の三位といひし人、風の吹日も吹ぬ日も、雨の降る夜も降ぬ夜も、 
-び、立聞て、彼の三曲をへけん藁屋の床の古へも、思遣られて哀也。逢坂山を打越えて、 +  三年が間歩を運び、立聞て、彼の三曲をへけん藁屋の床の古へも、思遣られて哀也。 
-勢多の唐橋駒もとゞろにならし、雲雀あがれる野路の里、志賀の浦浪春かけて霞に曇る鏡山、 +  逢坂山を打越えて、勢多の唐橋駒もとゞろにならし、雲雀あがれる野路の里、 
-比良の高峯をも北にして、伊吹の嵩も近ぬ。心をとむとしなけれども、荒て中優しきは +  志賀の浦浪春かけて霞に曇る鏡山、比良の高峯をも北にして、伊吹の嵩も近ぬ。 
-、不破の屋の板びさし、如何に鳴海の干潟、涙に袖はしをれつゝ、彼在原のなにがしの +  心をとむとしなけれども、荒て中優しきは、不破の屋の板びさし、如何に鳴海の干潟、 
-、唐ころもきつゝなれにしとながめけん國 八橋にも成ぬれば、蛛手に物をと哀也。濱名 +  涙に袖はしをれつゝ、彼在原のなにがしの、唐ころもきつゝなれにしとながめけん、 
-の橋を渡り給へば、松の梢に風亮て、入江に噪ぐ浪の音、さらでも旅は物憂きに、心をす夕 +  三八橋にも成ぬれば、蛛手に物をと哀也。 
-間暮、池田の宿にも給ひぬ。+  浜名の橋を渡り給へば、松の梢に風亮て、入江に噪ぐ浪の音、さらでも旅は物憂きに、 
 +  心をす夕間暮、池田の宿にも給ひぬ。
  
rhizome/道行文.txt · 最終更新: 2014/03/18 18:15 by Satoshi Nakagawa