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rhizome:袋綴じ

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rhizome:袋綴じ [2014/03/18 17:01] – [定義] Satoshi Nakagawarhizome:袋綴じ [2014/05/17 23:13] (現在) Satoshi Nakagawa
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 [[装丁]]の一種。 [[装丁]]の一種。
  
-紙を半分に折ったものを重ねて、折り目の反対側を糸やこよりで綴じたもの。 +紙を半分に折ったものを重ねて、折り目の反対側を糸やこよりで綴じたもの。底のない袋のようになることから袋綴じという。
-底のない袋のようになることから袋綴じという。+
  
 日本では「和綴(わとじ)」・「和装」ともいい、中国では「線装(せんそう)」・「線訂(せんてい)」という。 日本では「和綴(わとじ)」・「和装」ともいい、中国では「線装(せんそう)」・「線訂(せんてい)」という。
  
-もともと、中国の[[明]]代万暦ごろに流行し、我が国に伝わり、[[室町時代]]には +もともと、中国の[[明]]代万暦ごろに流行し、我が国に伝わり、[[室町時代]]には書籍の装丁として一般的になった。[[江戸時代]]には一部の豪華本や[[嫁入り本]]をのぞくと、ほとんどこの方法となった。
-書籍の装丁として一般的になった。[[江戸時代]]には一部の豪華本や[[嫁入り本]]をの +
-ぞくと、ほとんどこの方法となった。+
  
-中国で先に発達したのは、日本の紙が厚手だったため、本文を両面に書けたの +中国で先に発達したのは、日本の紙が厚手だったため、本文を両面に書けたのに対し、中国では紙がく、両面に書くことができなかったためであると考えられている。
-に対し、中国では紙がうすく、両面に書くことができなかったためであると考 +
-えられている。+
  
-糸を通す穴の数によって、四つ目綴(4つ)、朝鮮綴(5つ)、 +糸を通す穴の数によって、四つ目綴(4つ)、朝鮮綴(5つ)、康煕(こうき)綴じ(6つ)などがある。
-康煕(こうき)綴じ(6つ)などがある。+
  
 ===== 和書の綴じ方 ====== ===== 和書の綴じ方 ======
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 ち、角にY字形に糸を懸ける康煕綴などがある。 ち、角にY字形に糸を懸ける康煕綴などがある。
  
 +{{tag>用語 書誌学 装丁}}
rhizome/袋綴じ.1395129684.txt.gz · 最終更新: 2014/03/18 17:01 by Satoshi Nakagawa