ついく
修辞法の一種。文章中に形式が同じで、意義の対応する二つの句を並べて用いること。
主に漢詩で用いられるが、その影響を受けた和歌や和漢混淆文などにも見られる。
和歌では記紀歌謡の言い換えや繰り返しに萌芽が見られるが、一般に対句が使われるようになったのは柿本人麻呂以降とされ、人麻呂の長歌には効果的に用いられている。