rhizome:伊勢物語
伊勢物語
いせものがたり
概要
平安時代初期の歌物語。作者不詳。10世紀なかばに成立したと考えられる。
「伊勢物語」という題名は『源氏物語』絵合巻にすでに見られるが、名称の由来は不明。いくつかの説があるが、第69段のエピソードから「伊勢斎宮物語」と名づけられたという説が有力である。
また、『在五が物語』(源氏物語)・『在中将』(更級日記)・『在五中将の日記』(狭衣物語)などとも呼ばれたが、平安時代末期以降『伊勢物語』の名称が一般的になった。
内容
在原業平をモデルとした人物(作品中に業平の名前は出てこない)を主人公とする、125段からなる歌物語。
各段は「昔、男ありけり」や「昔、男・・・」の形式で始まる段がおおく、それぞれ独立した説話になっているが、全体では業平の一代記となっており、初段の元服(初冠)から始まり、125段の死で終わる。
業平は色好みとして知られ、『伊勢物語』の内容も恋愛に関連したものが多い。
テキスト
rhizome/伊勢物語.txt · 最終更新: 2014/04/07 03:10 by Satoshi Nakagawa