大和物語
滋幹(しげもと)1)の少将に、女、
恋しさに死ぬる命を思ひ出でて問ふ人あらばなしと答へよ
少将、返し
からにだにわれ来たりてへ露の身の消えばともにと契りおきてき/d6l
藤原滋幹(大納言国経男母棟梁女延喜四年六月/右少将元右兵衛佐) しけもとの少将に女 承平元年六十 こひしさにしぬるいのちをおもひいて てとふひとあらはなしとこたえよ 少将返し/d6r
からにたに我きたりてへつゆのみ のきえはともにとちきりをきてき/d6l