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大和物語

第66段 とし子千兼を待ちける夜来ざりければ・・・

校訂本文

とし子、千兼1)を待ちける夜、来ざりければ、

  小夜更けていなおほせ鳥の鳴きけるを君がたたくと思ひけるかな

翻刻

としこちかねをまちける夜こさりけ
れは
  さよふけていなおほせとりのなき
  けるをきみかたたくとおもひけるかな/d33l
1)
藤原千兼