大和物語
出雲、はらから一人は殿上して、われはえせざりける時に詠みたりける。
かく咲ける花もこそあれわがために同じ春とやいふべかりける
いつもはらからひとりは殿上して我はえ せさりけるときによみたりける かくさける花もこそあれ我ため にをなし春とやいふへかりける/d20l