徒然草
人の語り出でたる歌物語の、歌の悪(わろ)きこそ本意(ほい)なけれ。
少しその道知らん人は、いみじと思ひては語らじ。すべていとも知らぬ道の物語したる。かたはらいたく、聞きにくし。
人のかたりいでたる哥物語の。歌のわろ きこそほいなけれ。少し其道しらん 人は。いみじと思ひてはかたらじ。すべて いともしらぬ道の物がたりしたる。 かたはらいたくききにくし/w1-44l
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