醒睡笑 巻8 頓作
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名護屋陣(なごやぢん)とて、大閤御所1)、具足を召し、舟より海をのぞかせ給ひ、わが影の映りたるを御覧じて、
海の中にも武者ぞありける
と仰せけれは、すなはち紹巴2)、
釣針にかかりてあがる甲貝(かぶとがひ)
一 名護屋陣とて大閤御所具足をめし舟より 海をのそかせ給ひ我影のうつりたるを御覧し て/n8-21r
海の中にも武者そありける と仰けれはすなはち紹巴 釣針にかかりてあかる甲貝/n8-21l