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醒睡笑 巻7 謡

46 われはこのほど歯が抜けたとて悲しめば・・・

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「われはこのほど歯が抜けた」とて悲しめば、「歯の抜くるは命の長からんしるしにてあると書きたるは」。「いかなる書物にあるぞ」。「関寺小町1)に、『落ちても残りけるは露の命なりけり2)』と」。

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翻刻

一 我れはこのほと歯(は)かぬけたとてかなしめば
  歯のぬくるは命の長からんしるしにてある/n7-50l
  と書たるはいかなる書物にあるぞ関寺(せきでら)小町
  におちても残りけるは露の命也けりと/n7-51r
1)
謡曲「関寺小町」
2)
関寺小町「葉落ちても残りけるは露の命なりけるぞ」