醒睡笑 巻7 謡
<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>
「田村1)に、『千の手には千の矢先(やさき)2)』と作りたるが、これは不審な。手には五百の矢先ならん物を」。「それはそなたのおぞい。昔も3)あれを、『見よ不思議やな』と言うたは」。
一 田村に千の手には千の矢さきとつくりたる か是は不審な手には五百の矢さきならん/n7-36l
物をそれはそなたのをそいむかしをあれを 見よふしぎやなといふたは/n7-37r