醒睡笑 巻4 いやな批判
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柘榴を見て、一人は「ざくろ」と言ふ。一人は「じやくろ」と言ふ。争ひつひにやまず。
あたりの物知りに問ひければ、「二つながら片言(かたこと)なり。『にやくろ』と言ふが本(ほん)のこと」。
一 柘榴を見てひとりはさくろといふひとりは じやくろといふあらそひつゐにやますあ たりのものしりにとひければ二つなからかた ことなりにやくろといふかほんのこと/n4-30r