醒睡笑 巻2 躻(うつけ)
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振舞ひの時、亭主出でて、「何も不調法(ぶてうはう)に候ふゆゑ、粗相にちんと1)いたいた」と言ふ時、挨拶の人、箸を取り直し、「まことにこれよりほか、ちんと2)させられやうはござあるまい」と。
一 振舞の時亭主出てなにも不調法に候ゆへ そさうにちんといたひたといふ時あいさつの人 箸をとりなをしまことにこれよりほか ちんとさせられやうは御座あるまいと/n2-35r