醒睡笑 巻1 謂へば謂はるる物の由来
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餅を「かちん」とは、褐(かちん)の手拭ひにて髪を包み結うたる女房の、いつも禁中へ餅を売りに参りつけたり。「餅売り」とあれば言葉のさまいやし。「いつもの褐(かちん)が参りたる」など沙汰あればよろし。
一 餅をかちんとはかちんのてぬくひにてかみを つつみゆふたる女房のいつも禁中へもちをう りに参りつけたりもちうりとあれはこと葉の さまいやしいつものかちんかまいりたるなと 沙汰あれはよろし/n1-7l