蒙求和歌
鄒衍降霜
鄒衍、燕恵王につかへて、忠を極むといへども、人の讒によりて、恵王に捕へられにけり。
鄒衍、天に仰(あふ)ぎて憂ふるに、夏の月に、これがために霜を降(くだ)しけり。
白露(しらつゆ)のをはりのみかは夏草に結ぶ恨みもしもとなりけり
鄒衍降霜 〃〃燕恵王につかへて忠をきはむといへ/とも人の讒によりて恵王にとらえられにけり/d2-49l
鄒衍天にあふきてうれうるに夏の月にこれかために霜をくたしけり しらつゆのをはりのみかは夏草にむすふうらみもしもとなりけり/d2-50r