蒙求和歌
陰方祀竈 炭竃
後漢の陰子方1)、孝養深かりし人なり。
年の暮れに、黄羊をもて、竃神を祀(まつ)りて、三代の孫に至る。
今を知る世にすみがまのしるしとて行く末遠く絶えぬ煙(けぶり)を
陰(イン)方(ハウ)祀(シ)竈(サウ) 炭竃 後漢ノ隠子孝養フカカリシ人ナリトシノクレニ黄羊ヲモテ 竃神(サウシン/カマノカミ)ヲマツリテ三代ノ孫ニイタル イマヲシルヨニスミカマノシルシトテユクスヱトヲクタヘヌケフリヲ/d1-33r