蒙求和歌
車胤聚蛍 蛍
晋代大臣也。河東人也。位至大司空。見晋書五十三巻。
車胤、若かりし時、好みて書を誦すに、家貧しくして、油なかりければ、蛍を集めて、絹の袋を縫ひて、蛍を入れて、灯火(ともしび)として、文(ふみ)を読みけり。
後に司徒に至りにけり。
一巻(ひとまき)を開けも果てぬに明けにけり蛍をともす夏の夜の空
車胤聚蛍 蛍 晋代大臣也河東人也位至大司空見晋書五十三巻 車胤若リシ時コノミテ書ヲ誦ニ家マツシクシテ油ナカリケ レハ蛍ヲアツメテ絹ノフクロヲヌイテホタルヲ入テトモシヒト シテフミヲヨミケリ後ニ司徒ニ至リニケリ ヒトマキヲアケモハテヌニアケニケリホタルヲトモス夏ノ夜ノソラ/d1-18l