たんかくそうしょ
江戸時代後期の叢書。一五八巻。七帙。
紀州新宮藩主水野忠央編。弘化4年(1847)から嘉永6年(1853)刊。名称は新宮城(和歌山県新宮市)の異称丹鶴城にちなみ、蔵書を丹鶴文庫と称したことによる。
忠央の蔵書から、国史・国文・医学関係の貴重書を選択して刊行したもので、校訂の厳密さと彫刻の精緻さで知られるが、流布したものは少ない。
後に国書刊行会から活字本が刊行された。