大和物語 ====== 第104段 滋幹の少将に女・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 滋幹(しげもと)((藤原滋幹))の少将に、女、   恋しさに死ぬる命を思ひ出でて問ふ人あらばなしと答へよ 少将、返し   からにだにわれ来たりてへ露の身の消えばともにと契りおきてき/d6l ===== 翻刻 ===== 藤原滋幹(大納言国経男母棟梁女延喜四年六月/右少将元右兵衛佐) しけもとの少将に女 承平元年六十 こひしさにしぬるいのちをおもひいて てとふひとあらはなしとこたえよ 少将返し/d6r からにたに我きたりてへつゆのみ のきえはともにとちきりをきてき/d6l