徒然草 ====== 第212段 秋の月はかぎりなくめでたきものなり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 秋の月は限りなくめでたきものなり。 いつとても、「月はかくこそあれ」とて、思ひ分かざらん人は、無下(むげ)に心憂かるべきことなり。 ===== 翻刻 ===== 秋の月は。かぎりなくめでたきもの也。 いつとても。月はかくこそあれとて。おもひ/k2-53l http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0002/he10_00934_0002_p0053.jpg わかざらん人は。无下に心うかるべき事也/k2-54r http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0002/he10_00934_0002_p0054.jpg