徒然草 ====== 第183段 人突く牛をば角を切り人食ふ馬をば耳を切りてその印とす・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 人突く牛をば角を切り、人食ふ馬をば耳を切りて、その印(しるし)とす。印を付けずして、人をやぶらせぬるは、主(ぬし)の咎(とが)なり。人食ふ犬をば、養ひ飼ふべからず。これ、みな咎あり。律(りつ)の禁(いましめ)なり。 ===== 翻刻 ===== 人つく牛をば角をきり。人くふ馬をば/k2-36r 耳をきりてそのしるしとす。しるし をつけずして。人をやぶらせぬるは。 ぬしのとが也。人くふ犬をば養ひかふ べからず。是みなとがあり。律の禁也/k2-36l http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0002/he10_00934_0002_p0036.jpg