徒然草 ====== 第63段 後七日の阿闍梨武者を集むること・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 後七日((五七日御修法の略))の阿闍梨、武者を集むること、いつとかや、盗人にあひにけるより、宿直人(とのゐびと)とて、かくことことしくなりにけり。 一年の相は、この修中のありさまにこそ見ゆなれば、兵を用ゐんこと、穏かならぬことなり。 ===== 翻刻 ===== 後七日の阿闍梨。武者をあつむる事。いつ/w1-49l http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0001/he10_00934_0001_p0049.jpg とかや盗人にあひにけるより。宿直人 とて。かくことことしくなりにけり。一年の 相は。此修中のありさまにこそみゆなれば。 兵を用ん事。をだやかならぬこと也。/w1-50r http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0001/he10_00934_0001_p0050.jpg