[[index.html|土佐日記]] ====== 12月23日 ====== ===== 校訂本文 ===== [[se_tosa02|<>]] 二十三日、八木のやすのりといふ人あり。国に必ずしもいひ使ふ者にもあらざなり。これぞ、たたはしきやうにて、馬のはなむけしたる。守((紀貫之))がらにやあらん、国人(くにびと)の心の常として、今はとて見えざなるを、心のあるものは、恥ぢずぞなむ来ける。これは物によりて讃むるにしもあらず。 [[se_tosa02|<>]] ===== 翻刻 ===== 廿三日やきのやすのりといふひとあり くににかならすしもいひつかふもの にもあらさなりこれそたくはしき やうにてむまのはなむけしたる かみからにやあらんくにひとのこころ のつねとしていまはとてみへさなるを/kd-7l https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100421552/7?ln=ja こころのあるものははちすそなむき けるこれはものによりてほむるに しもあらす/kd-8r https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100421552/8?ln=ja