[[index.html|隆房集]]
====== 54 誰にもやかかると君は思ふらんあまりなるまでむつれにしこそ ======
===== 校訂本文 =====
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あまりめづらしかりしままに、むげにさま悪しきまでうちとけたりしことの、さすがに恥かしくて、「異人(ことひと)に、かかるありさまはうちとけぬものを、いかばかりわりなき心ぞ」と、われながら思ひ知られて、
誰にもやかかると君は思ふらんあまりなるまでむつれにしこそ
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===== 翻刻 =====
あまりめつらしかりし
ままにむげにさまあしき
まてうちとけたりしこ
とのさすかにはつかしくて
こと人にかかるありさまは/s26r
うちとけぬものをいかはか
りわりなき心そとわれな
からおもひしられて
たれにもやかかると君はおもふらん
あまりなるまてむつれにしこそ/s26l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/26?ln=ja