[[index.html|醒睡笑]] 巻8 祝ひすました
====== 5 古道三信長公へ始めて御礼に出でらるる・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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古道三((曲直瀬道三・曲直瀬正盛))、信長公((織田信長))へ始めて御礼に出でらるる。進上に扇子二本持たせられし。御前に御人みな、「あら、些少(させう)のいたりや」といふ気色なりき。
時の奏者に、「言上あれ。これはめでたう日本を((日本を・二本を))御手の内に握らせ給ふやうに」と。
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===== 翻刻 =====
一 古道三信長公へ始て御礼に出らるる進上に
扇子二本もたせられし御前に御人みなあら
些少のいたりやといふ気色なりき時の奏者
に言上あれこれは目出たふ日本を御手の内に/n8-62r
握らせ給ふやうにと/n8-62l