[[index.html|醒睡笑]] 巻8 茶の湯 ====== 6 古田織部助に数寄あり濃茶たちて出だしけるに客の言ふ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho8-139|<>]] 古田織部助に数寄あり。濃茶(こいちや)たちて出だしけるに、客の言ふ、「この茶士は誰やらん」と問ふ。上林春松(かんばやししゆんしよう)が雲切なるよし、返答あれば、かの客、「今朝の御茶、別してかたじけなきかな。春しよう一ぷく直千金」とあり。 [[n_sesuisho8-139|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 古田織部助に数寄ありこい茶たちて出ける   に客のいふ此茶士は誰哉覧ととふ上林春   松か雲切なるよし返答あれば彼客今朝の   御茶別して忝かな春宵一ふく直千金   とあり/n8-54r