[[index.html|醒睡笑]] 巻8 秀句
====== 19 猪斎へ田舎よりおとづれとて薏苡仁と茴香とをのぼすることありし・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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猪斎へ、田舎よりおとづれとて、薏苡仁(よくいにん)と茴香(うゐきやう)とをのぼすることありし。言伝(ことづて)られし人と文とは京につきしかど、「送れる二種は大坂に忘れ置きたり」とて、渡さざりければ((底本「ば」なし。諸本により補う。))、
はるばるとよくいなかより((よく田舎・薏苡))給はれどういきやう((茴香・憂い京))とてやのぼらざるらん
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===== 翻刻 =====
一 猪斎へ田舎よりをとつれとてよくいにんと茴
香とをのほする事ありし言伝られし人と
文とは京につきしかと送れる二種は大坂
に忘れ置たりとてわたささりけれ
はるはるとよくいなかより給はれと
ういきやうとてやのほらさるらん/n8-50l