[[index.html|醒睡笑]] 巻8 秀句
====== 5 信長公東寺のあたりを過ぎさせ給ふことあり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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信長公((織田信長))、東寺のあたりを過ぎさせ給ふことあり。馬上にて、ひたもの御眠りありつるを、沼藤六((野間藤六))おどろかし申せば、「ここはどこぞ」。「右は六条、前(さき)は東福寺(たうふくじ)」と申したりつるに、「あのしらかべ((白い壁・「豆腐食う寺」で豆腐の異名白壁。))かや」と。
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===== 翻刻 =====
一 信長公東寺のあたりを過させ給事あり馬
上にてひた物御眠ありつるを沼藤六驚かし
申せは爰はとこそ右は六条さきはたうふくし
と申たりつるにあのしらかべかやと/n8-45r