[[index.html|醒睡笑]] 巻8 頓作
====== 64 越前と加賀の一向衆と取り合ひの時朝倉殿・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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越前と加賀の一向衆と取り合ひの時、朝倉殿((朝倉貞景))、ある会下僧(ゑげそう)に向かひて、「敵も八幡大菩薩、味方も八幡大菩薩と念ずる。その一念、一般。利生はいかに」とあれば、僧いはく、「味方は現世安穏(げんぜあんをん)、敵は後生善処(ごしやうぜんしよ)と守らん」とぞ答へける。
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===== 翻刻 =====
一 越前と加賀の一向衆と取合の時朝倉との
ある会下僧にむかひて敵も八幡大菩薩
味方も八幡大菩薩と念する其一念一般
利生は如何にとあれは僧云味方は現世安
穏敵は後生善処と守らんとぞ答へける/n8-27l