[[index.html|醒睡笑]] 巻7 謡 ====== 12 蚤といふ物も一廉の奴やら謡に作つた・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho7-069|<>]] 「蚤(のみ)といふ物も一廉(ひとかと)の奴やら、謡(うたひ)に作つた」。「何にある」。「二人静((謡曲「二人静」))に、『あとをのみ御芳野(みよしの)の』と」。「それならば、虱(しらみ)をこそなほ讃めたは」。「何に」。「実盛(さねもり)((謡曲「実盛」))に、『しらみあひたる池の面(おも)に』とあるは」。 [[n_sesuisho7-069|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 蚤(のみ)といふ物も一廉(かと)のやつやら謡につくつ   たなににある二人静にあとをのみ御芳野(みよしの)   のとそれならは虱(しらみ)をこそ猶ほめたはなにに   実盛(さねもり)にしらみあひたる池のおもにとあるは/n7-38l