[[index.html|醒睡笑]] 巻7 謡
====== 7 田村に千の手には千の矢先と作りたるがこれは不審な・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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「田村((謡曲「田村」))に、『千の手には千の矢先(やさき)((田村「あれを見よ不思議やな。味方の軍兵の旗の上に。千手観音の。光をはなつて虚空に飛行し。千の御手ごとに。大悲の弓には。知恵の矢をはめて。一度放せば千の矢先。」))』と作りたるが、これは不審な。手には五百の矢先ならん物を」。「それはそなたのおぞい。昔も((「昔も」は底本「昔を」。諸本により訂正。))あれを、『見よ不思議やな』と言うたは」。
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===== 翻刻 =====
一 田村に千の手には千の矢さきとつくりたる
か是は不審な手には五百の矢さきならん/n7-36l
物をそれはそなたのをそいむかしをあれを
見よふしぎやなといふたは/n7-37r