[[index.html|醒睡笑]] 巻5 人はそだち
====== 38 年のころ八つばかりなる小者冬日の朝・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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年のころ八つばかりなる小者、冬日の朝、「いかにも寒につかうまつるゆゑんなりなり」と、下より上へ、ひたもの言ひて通る。心ある人、不審に思ひ、今の者の行きとまるところをつけて見せければ、鎌田屋徳庵宿に入りて出でず。
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===== 翻刻 =====
一 年の比八つ斗なる小者冬日の朝いかにも
寒につかうまつるゆへんなりなりと下より
上へひたもの云て通る心ある人不審に思
今の者の行とまる処をつけてみせけれは
鎌田屋徳庵宿に入て不出/n5-70r