[[index.html|醒睡笑]] 巻5 人はそだち
====== 28 その身の分によりては恥がはしき人のある時亭主七つ八つなる・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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その身の分によりては恥がはしき人の、ある時亭主、七つ八つなる息子を呼んで、鼻紙を乞ひけるに、かれ庭に行き、藁を一筋取りて来たる。親、「それがいる物か」と目をしければ、「がてん、がてん。『客人鼻紙のことの。それならば納戸(なんど)にある」と。
下主の文づかひや
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===== 翻刻 =====
一 其身の分によりてははちかはしき人のある
時ていしゆ七つ八つなるむすこをよんてはながみ
をこひけるにかれ庭にゆきわらを一すぢとり
て来る親それがいる物かと目をしけれはが
てんがてん客人はながみの事のそれなら
はなんどにあると 下主の文づかひや/n5-65r