[[index.html|醒睡笑]] 巻4 そでない合点 ====== 17 盗人物を取りすまして人なき所に集まり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho4-058|<>]] 盗人、物を取りすまして、人なき所に集まり、それぞれに資財(しざい)を分けどりにしけるが、「ただ今までありつる身のぐひ((手拭いの類か))が見えぬ。異なことや」と言ふ。一人、面(つら)を振り振り、「あら不審や。誰もこのうちに盗みさうなる者はないに」と。 [[n_sesuisho4-058|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 盗人物をとりすまして人なき所にあつ   まりそれそれに資財(しさい)をわけどりにしける   が唯今まてありつる身のくひか見えぬいな   事やといふ一人つらをふりふりあらふしん   や誰もこのうちにぬすみさうなる者は   ないにと/n4-42l