[[index.html|醒睡笑]] 巻4 いやな批判 ====== 15 ある者山道を行き不思議に白鳥を拾うたり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho4-041|<>]] ある者、山道を行き、不思議に白鳥を拾うたり。さらに鳥の名を知らず。人に向かひかくと語る。聞く者、「それは時鳥(ほととぎす)であらうず」と言ふ。「いや、大なる鳥なり。なかなか小鳥ではない」。「さりとも、時鳥にすうだ。『ただとる山の時鳥』とて、昔からあることよ」。 [[n_sesuisho4-041|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 ある者山みちを行(ゆき)不思議(ふしき)に白鳥(はくてう)をひろ   ふたり更(さら)に鳥(とり)の名をしらす人にむかひかく   とかたる聞者それは時鳥(ほとときす)てあらふすといふ   いや大なる鳥也中々小鳥てはないさりとも   時鳥にすうだたたとる山の時鳥とて昔か   らある事よ/n4-34l