[[index.html|醒睡笑]] 巻3 自堕落
====== 1 洛陽に寿桂といふ坊主落堕し姪女なりける比丘尼を妻にもちて居けり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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洛陽に、寿桂(じゆけい)といふ坊主落堕し、姪女(めい)なりける比丘尼を妻にもちて居けり。越し方の等閑(とうかん)なきに、宿を尋ね訪るるが、かの寿桂、案の外隔心(きやくしん)し、内へ呼ばざりければ、腹立(ふくりふ)のあまり
元理(げんり)((武田元理))
秘蔵(ひさう)して人に見せぬはめい((銘・姪))のものあまくに((天国(刀の名)・尼苦に))なれば身をもはなたず
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===== 翻刻 =====
自堕落
一 洛陽に寿桂といふ坊主落堕し姪女(めい)
なりける比丘尼を妻にもちて居けり越
方の等閑(とうかん)なきに宿を尋をとつるるが彼
寿桂案の外隔心し内へよばざりけれは
腹立のあまり 元理
秘蔵して人に見せぬはめいのもの
あまくになれば身をもはなたず/n3-36l