[[index.html|醒睡笑]] 巻3 文の品々 ====== 3 侍たる人右筆を呼びて此ほどは久不懸御目満足仕候と書けと・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho3-068|<>]] 侍たる人、右筆(いうひつ)を呼びて、「『此ほどは久不懸御目満足仕候(久しく御目に懸けず満足つかまつり候ふ)』と書け」と。「それはいかが候はん」と筆を持ちゐけるに、「それならば、よく聞こゆるやうに、『このほどは御目にかからず本望に存じ候ふ』」。 [[n_sesuisho3-068|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 侍たる人右筆をよびて此ほどは久不懸御   目満足仕候とかけとそれは如何候半と筆   をもちゐけるにそれならはよくきこゆる/n3-31r   やうに此程は御めにかからす本望に存候/n3-31l