[[index.html|醒睡笑]] 巻1 鈍副子 ====== 10 うつけらしき坊主の方へ折節は出入りする農人ありし・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-106|<>]] うつけらしき坊主の方へ、折節は出入りする農人(のうにん)ありし。道行きぶりにあひ会ふ。見れば不浄をになへり。件(くだん)の出家、「そちは骨折りや。今より後、かまへて田畠(たはたけ)に糞(こやし)をせんと思ふなの。その代りに、われは仁王経((仁王経・担う経・匂う経))を読まうぞよ。 [[n_sesuisho1-106|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 うつけらしき坊主のかたへ折ふしは出入す   る農(のう)人ありし道ゆきふりにあひあふみれは   不浄(じやう)をになへり件の出家そちはほねをり   や今より後かまへて田畠(たはたけ)に糞(こやし)をせんとおも   ふなの其代にわれは仁王経をよまふぞよ/n1-51r