[[index.html|醒睡笑]] 巻1 落書
====== 37 上京に誓願寺のありし時事の悪縁によりて炎上せしが・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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上京(かみぎやう)に誓願寺のありし時、事の悪縁によりて炎上せしが、戒光寺の釈迦堂押し借りて、「仮屋にせよや」と毀(こぼ)ち取りて、弥陀を置きたりし時、前の山科殿((山科言継))、
釈迦むりに((釈迦牟尼・釈迦無理に))弥陀に御堂を取られけりあなん((阿難・ああなん))無慚(むざう)や何とかせうと((何とかしよう・迦葉))
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===== 翻刻 =====
一 上京に誓願寺のありし時事の悪縁
によりて炎上せしか戒光寺の尺迦堂
をしかりてかりやにせよやとこほちとり
て弥陀を置たりし時前の山科(やましな)殿
釈迦むりに弥陀に御堂をとられけり
あなんむさうや何とかせうと/n1-35l