[[index.html|醒睡笑]] 巻1 謂へば謂はるる物の由来 ====== 32 理をば非になし非をは理になし・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-031|<>]] 理(り)をば非(ひ)になし、非をは理になし、顔を赤め、興をさまし、むざと物ごとに横ざまにわめく者を、なべて世の人、「あれはいかい泥踏みよ」といふこと、「裸足(はだし)じや」との縁語なり。雄長老、   春雨の風に従ふかいだうはしるくなれどもはや乾きけり [[n_sesuisho1-031|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 理(り)をは非(ひ)になし非(ひ)をは理になし顔(かほ)をあかめ   興をさましむさと物ことによこさまにわめく者/n1-15l   をなべて世の人あれはいかいどろふみよといふ   事はたしじやとのえんごなり雄長老    春雨の風にしたかふかいたうは    しるくなれともはやかはきけり/n1-16r