[[index.html|醒睡笑]] 巻1 謂へば謂はるる物の由来 ====== 16 物を無用といふ言葉のかはりによしにせよといふは・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-015|<>]] 物を無用といふ言葉のかはりに、「よしにせよ」といふは、   あら垣(がき)も戸ざしもよしや駿河なる清見が関は三保の松原 この歌にて心得ぬべし。 三保の松原の面白き景を詠(なが)めゐば、関に及ばずえ行くまいほどに、清見が関はよしにせよと詠めり。 [[n_sesuisho1-015|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 物を無用といふ詞のかはりによしにせよ   といふは    あら垣(かき)も戸さしもよしやするかなる    清見かせきは三ほの松はら   此哥にて心得ぬへし三保(ほ)の松原の面白(おもしろき)   景を詠ゐは関にをよはすえゆくまいほとに/n1-10l   清見か関はよしにせよとよめり/n1-11r